透析室
35台のJMS社製 全自動コンソール(透析機)を設置しています。
全自動多用途透析装置について
JMS社製 全自動コンソールは世界初の技術である生理食塩水の代わりに逆濾過透析液を用い、従来手動で行っていた操作を自動化にしております。
また、これらの機能は治験を行い、安全性・有効性が確認され、厚生労働省より新医療機器として世界で初めて承認された透析装置です。
この自動化における特徴は、手技操作の統一化・治療の均一化を図る事が出来、安全かつ簡便に透析操作を行い、ヒューマンエラーにおける医療事故・感染事故の防止に繋がります。
また本来必要な患者様へのアフターケアに十分な時間を確保する事が出来ます。
清浄化への取組み
2018年2月より、JMS社製RO装置(透析用水処理装置)・セントラル装置(透析液供給装置)・配管設備を一新致しました。
特徴と致しましては、RO水の再循環方式・幅広い透析液供給能力・ループ配管設備を取り入れる事により、停滞水を発生させる事なく、また、正常で安全性の高い透析液を供給する事で、水及び透析液の信頼性をさらに高める事ができます。
透析療法について
当院での治療方法につきましては、患者様のご容態に応じた適切な透析療法を行っております。
●HD(血液透析)
透析装置を使って、血液を体外へ送り出しダイアライザー(透析器)を介して老廃物や余分な水分を除去し、綺麗になった血液を体内に戻します。
●On line HDF(血液透析濾過)
HD(血液透析)よりも濾過量を増やす方法です。それにより多くの老廃物を除去する効果が期待されています。
また、長期間透析を行う事により、合併症にアミロイド-シスというものがあります。その原因がβ2MGミクログロブリンといわれる物質でそれが骨や関節に沈着し、痛みやしびれを伴う事があります。それらの原因物質を積極的に取り除き、合併症を予防する事も特徴の1つになります。
●I-HDF(間歇補充型血液透析濾過)
透析中、一定間隔において透析液を用いて定量補液を行う方法です。これらを行う事により、身体の抹消循環を改善させ血圧低下予防・下肢つり・かゆみ等の改善が期待されています。