新緑の候、西北近畿の旅

 新緑の候、新緑を求めて、北西近畿の旅に出ました。4/28 新玉名駅より九州新幹線に乗り、山陽新幹線に乗り継いで、新神戸まで、約3時間を要しました。神戸は、学会で何度も訪れていますが、ゆっくりと散策したことはありませんでしたので、メリケン波止場から、中華街、関帝廟・異人館街、六甲からの眺望を楽しんで、有馬温泉に一泊しました。メリケン波止場には、神戸大震災のとき受けた波止場の残骸が記念として残されていました。六甲からの眺望は、生憎、黄砂のため、かすんでおり、関西空港や四国までは眺望できませんでした。二日目は、JR福知山線三田駅より福知山駅まで行き、福知山駅からは、北近畿タンゴ鉄道(KTR)で、天橋立駅まで乗車しました。ローカル線ののんびりした旅でしたが、福知山駅での乗り継ぎは良く、同じホームで、京都発の特急”はしだて”が、JR・KTRを継続運行していました。駅員さんに尋ねたところ、H2年にKTRがJRから分離されたため、乗り入れ可能となっているとのことでした。天橋立では、まず、大小8000本が生い茂る松並木の縦断を試みましたが、1時間以上もかかりそうとの事で、途中で諦め、全貌を天橋立ビューランドより眺めることにしました。ビューランドは、モノレールで8分リフトで6分で上がれる展望台となっていました。泊まりは、天橋立の宮津湾対岸にあるホテルにしました。対岸からの天橋立は、単なる松林でした。3日目は、朝よりKTR・JR山陰本線を通って、京都へ行きました。京都では、紅葉の時に行った寺院での新緑を楽しむことに決めていましたので、紅葉で有名な、永観堂禅林寺を選択しました。予想通り、見事な新緑でした。
  私は、以前から日本経済新聞の新聞小説を愛読しています。いま、掲載中の「等伯」は、長谷川等伯の物語で、狩野派との格闘を秀吉・利休との出来事にからめてつづられています。永観堂には、その長谷川等伯とその一門によるふすま絵「竹虎図」などが展示してあり、感動しました。恥ずかしながら、紅葉の候、訪れたときは、長谷川等伯を知りませんでした。秀吉や利休の切腹とも関係があり、無知とは情けないことです。
神戸メリケン波止場での芝桜。 展望台より天橋立を眺望。日本三景の一つになっています。
永観堂禅林寺庭園です。紅葉も良いのですが、新緑に映えた庭もまた良いものです。 まさに新緑です。
種類が異なっているのでしょうか、春でも紅葉が散在していました。 薄緑の紫陽花も咲いていました。