日本では、それぞれの年には、干支(えと)が当てられています。干支とは、十干十二支(じっかんじゅうにし)の組み合わせのことです。十干は、甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)です。十二支は、子(し/ね)・丑(ちゅう/うし)・寅(いん/とら)・卯(ぼう/う)・辰(しん/たつ)・巳(し/み)・午(ご/うま)・未(び/ひつじ)・申(しん/さる)・酉(ゆう/とり)戌(じゅつ/いぬ)・亥(がい/い)です。この組み合わせは、甲子(こうし/きのえね)から癸亥(きがい/みずのとい)まで60種類あります。
十干十二支の起源は、非常に古く、古代中国・殷末期(紀元前15~11世紀)の甲骨文字のなかにあると言われています。最初は、日付を表すものだったものが、漢の武帝のときに年・月を表すものにも転用されるようになったそうです。漢代には、十二支に動物を配当するようになり、さらに、1日を十二分し、それぞれに十二支が当てられるようになりました。また、十二支で方位も表しています。これらの干支による時刻や、年月日を表す方法は、朝鮮や日本などの漢字圏に伝えられ、今日に至っています。
最近は、西暦を用いることが多くなってきていますが、西暦より干支の求め方を紹介します”フリー百科事典「ウイキペデイア」より”。まず、十干の求め方です。西暦を10でわり、余りを求めます。それを、0:庚、1:辛、2:壬、3:癸、4:甲、5:乙、6:丙、7:丁、8:戊、9:己に当てはめます。十二支は、西暦を12で割り、同様に余りを求めます。それを、0:申、1:酉、2:戌、3:亥、4:子、5:丑、6:寅、7:卯、8:辰、9:巳、10:午、11:未に当てはめます。たとえば、1950年の十干を求めてみます。1950を10で割ると0ですので、庚になります。十二支は、12で割った余りは6になりますので、寅になり、その年の干支は、庚寅(かのえとら)です。来年2010年は、同様の計算で求めますと、同じ庚寅です。干支は60種類ありますので、61年目にもとの干支に還ることになります。これを、”還暦”と言います。つまり、60歳の誕生日を迎える年が、還暦の年ということになります。
小生は、1950年生まれで、来年、還暦の年になります。昔から、還暦には、赤いちゃんちゃんこや、赤ずきんなどを着せてお祝いをする風習があります。これは、赤ちゃんに還るという意味と、赤が魔よけの色と言われているためです。最近は、赤は勝負の色となっています。その風習の残りで、お祝いの品には、どこかに赤が入ったものが選ばれています。来年は、小生にとって、勝負の年になるか、魔よけの年になるか、楽しみです。