院長こらむ:CSW?

CSWは、何の略語でしょうか。関係者以外で解る方は、かなりその道の通?かもしれません。commercial sex worker の略です。当院の受付時間は、午後6時半までですが、その時間帯になると、10代後半から20代前半の若者が多くなります。そのほとんどが、性感染症(STD)の尿道炎です。原因菌で判明するのは、淋菌とクラミジアです。若者は、お金がないらしく、高級店は敬遠して、安価な風俗店が多いようです。それも、手軽?なオーラルです。また、注目すべきは、相手として、CSWと同率か、ひょっとしたら多いのが、一般の女友達です。この田舎でもこの様ですから、性感染症の蔓延は由々しきことです。当院に受診した若者に、まず、性教育から始めなければなりません。コンドームの使用、オーラルセックスは安全という誤解を解くことなどです。STDで訪れた女性で、淋菌の口腔内または咽頭感染率は、50%以上で、CSWも一般人も変わらなかったという報告があります。これも驚きです。オーラルセックスの普及?でしょうか。AVの見過ぎでしょうか。また、薬に効かない淋菌が増えているのも困ったものです。その一つの誘因に、CSWの人たちは、安易にまた不完全に薬を服用し、耐性菌を作っているのではないでしょうか。1980年後半のエイズショックで、その機会が減った?ためか、コンドームの使用が盛んに宣伝されたためか、一時、STDは減っていましたが、喉もと過ぎれば何とやらで、また、増加に転じています。

香港夜景  
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